ヘッドの慣性モーメント（2）

図のＡ・Ｂ・Ｃは、それぞれ原点Ｏを中心として、玉が回転運動をしている様子を表してみたんですが、



Ａは、玉の重さが、ｍ（キログラム）、玉と原点Ｏの距離はＬ（メートル）

Ｂは、玉の重さが、ｍ（キログラム）、玉と原点Ｏの距離はＬ／2（メートル）

Ｃは、玉の重さが、ｍ／２（キログラム）、玉と原点の距離はＬ（メートル）

とします。

ＡとＢを比較したとき、回転しやすい（止めやすい）のは、Ｂであるということが感覚的に分かりますか？これは、超でっかいコマを回す（止める）のは難しい、ということと同じなんですけど。

では、ＡとＣでは、回転しやすい（止めやすい）のは、Ｃであるということが感覚的にわかりますか？これは、超重いコマを回す（止める）のは難しい、ということと同じです。


ゴルフクラブに置き換えると、



クラブのヘッドが「返りやすい」とか「返りにくい」とかいう表現になります。

つまり、ゴルフクラブでは、

ヘッドの慣性モーメントの大きいクラブは、ヘッドが「返りにくい」あるいはフェースの向きが「ブレにくい」

ヘッドの慣性モーメントの小さいクラブは、ヘッドが「返りやすい」あるいはフェースの向きが「ブレやすい」

ということになります。

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